友人と一緒に久しぶりに夜の沢に入りました。ここしばらく雨が少なかったためか沢の水量は少なめでした。
沢に出てきているカエルも少なめで、ハナサキガエルとナミエガエルを数個体ずつ見たのと、たまにオキナワイシカワガエルやオキナワアオガエルが鳴いている程度でした。
沢をまたぐ倒木の割れ目でコガタスズメバチがじっとしてました。
沢の入り口の下流側でハナサキガエルが少し鳴いていたので下りてみました。体が急斜面の下り方をすっかりと忘れていて鳴いている場所まで行くのはちょっと厳しそうな感じでしたので、友人がハナサキガエルの鳴いている場所へ行き、私は手前で待つことにしました。待っている間に近くの岩に白っぽくなった落ち葉があることに気づきました。落ち葉からとても小さなキノコが2個生えていました。
ライトを消してしばらく闇に眼を鳴らすとうっすらと落ち葉が光っていましたが、落ち葉から生えているキノコは光っていませんでした。
これからこの沢のハナサキガエルが繁殖すると思いますが、上流では全く鳴き声が聞こえなかったので繁殖はしばらく先になりそうな感じでした。
以前から気になっていたことですが、一部の人たちが撮影で入った後にカエルの繁殖がおかしくなったのを何度か見ています。例えばハナサキガエルが散乱場に集まって盛り上がり始めた時に居座って撮影したために集まったカエルが散ってしまい、その後1週間以上かけて小規模な産卵が続いたことがありました。本来なら一斉産卵なのですが、ハナサキガエルの行動に影響を与えてしまった例です。
夜行性の爬虫類や両生類は、しばらく光を当てたり強い光を当てると瞳孔がすぐに小さくなってしまいます。近づき方が悪いと伏せたり、身構えてこわばった姿勢になったり、時には身の危険を感じて攻撃態勢になります。探索時のライトの光量を最低限にしたり、ライトを当てる時間を極力短くする、赤ライトを使う(光量が強いと赤ライトでも瞳孔が小さくなる)、短時間でピントを合わせて、1枚目で確実に決めるようにするという配慮が無いと不自然な写真を量産することになってしまいます。
瞳孔が少し閉じたハナサキガエル。撮影時に何度かフラッシュを当てたり、しばらくライトを当てるとカエルはまぶしくて瞳孔を閉じてしまいます。
ヒメハブもカエルと同様に瞳孔を閉じてしまいます。
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